、ほんとは好きだよ…
再会。そして……
「……ここだ。新君がいる病院。」
……やっと。
やっと会える。新君に。
ずっと、会いたかった。
あの日から、二年以上の月日が経った。
私と新君の道が分かれた日。
あの時、新君のお母さんに何と言われても、離れなければよかったと何度後悔しただろう。
辛くて。悲しくて。
私はそれを乗り越えて。
だから今、ここに立てる。
「……大丈夫か?優姫。」
目を閉じる。
新君の顔を思い浮かべる。
記憶の中の新君は、いつだって私に笑いかけてる。
「……行こう。」
私は歩き出す。
――前へ。――