、ほんとは好きだよ…
沈黙。
私も新君も、言葉がみつからなかったから。
でも、言葉はいらなかったんだ。
言葉なんて。どんな言葉でも形容できない、これは。
「………ゆ……ぅき。」
新君が私の名前を呼ぶ。
私はその声を聞いて、微笑んだ。
私の胸に溢れてきたのは、幸福感と……愛しさ。
私は迷わず、新君の胸に飛び込んだ。
新君はそんな私を優しく抱きとめてくれたんだ。
「……あ、らた君!新君!会いたかった。会いたかったよぅ!」
「優姫………会いた、かった。俺だって、会いたかったよ。」