、ほんとは好きだよ…
「え……新君、知ってるの?」

「どこかのお節介が教えてくれた。」

卓斗……。

「……はじめまして。彼方徹平です。」

「はじめまして。染谷新です。……優姫、ちょっと彼と二人で話してみたいんだけど、いい?」

「え……?」

私は徹平を振り返る。
すると、

「俺は構わないよ。優姫、ちょっと席外してて?ごめんな?」

「あ、うん。徹平がいいなら。」

席を外そうと立ち上がる私の手を新君が引く。

「優姫、話したいこと、沢山あるけど。また後で。時間ならたっぷりあるだろ?」


……そう、そうなのだ。
焦らなくても、もう新君はここにいるから。

「……うん!また後で。」
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