、ほんとは好きだよ…
新君の病室を出た私の心は穏やかだった。



でも、新君と徹平のことが気になっていた。

大丈夫かな……卓斗、新君に徹平のことなんて話したんだろ?




そんなことを考えていた時だった。



「優姫ちゃん!?」

声を掛けられハッと顔をあげる。
そこにいたのは、




「……おばさん。」

新君の、お母さんだった。
もちろんお母さんと会うのも、あの、最後に新君をみた日以来だった。





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