、ほんとは好きだよ…
カラカラカラッ!
「お、優姫。さっきはごめんな?」
「平気だよ!」
「……なんか、ほんとにまだ、夢みたいだ。優姫、俺にもっとよく顔みせて?」
落ち着く声。
私はその声に導かれる。
「俺にとっては半年だけど、優姫にとっては二年か……。辛い思いした?」
「……うん。辛かった。もう二度と、会えないと思ってた。」
「……俺も、そう思った。会わない方がいいとも思った。でも……優姫がきてくれて、嬉しくて、どうしようもなかった。」
しばらくの沈黙。
新君の目が、真直ぐ私を、私の心を捕らえる。
「愛してる、優姫。今でも。」