、ほんとは好きだよ…


「優姫……泣いてるのか?俺のせい?」

「新君のせいだけど……これは嬉し涙だから。」

「泣き虫だな!ずっと笑っててって言ったの覚えてる?」

「うん……覚えてる。ちゃんと、今でも覚えてるよ。あの言葉があったから、笑顔を取り戻せた。」

「……そか。俺、優姫の笑顔が一番好きなんだ。」



―優姫にはずっと笑ってて欲しい……。

新君はもう一度、その言葉をくれた。

それなら、新君?
今度こそ、一緒にいようね?
もう、会えなくなるなんて嫌だ。




私はここに、帰ってこれたんだから……。




もう二度と、笑顔をなくした私にはなりたくないんだから……。




< 271 / 313 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop