、ほんとは好きだよ…
「え……?」

「ただ座って待ってるのが落ち着かなくて。外の空気吸おうかなってここに来て。それでも、モヤモヤして空手しようって思った。」
「うん。」

「今まで、空手してれば頭んなかがすっきりしてた。……初めてだよ、空手に集中出来ないなんて。」

「徹平……。」

徹平にこんなに辛い思いさせてるのは私だ。



言わなくちゃ。
ちゃんと、自分の言葉で。



「優姫……話がある。」

何か言おう。
そう思って顔をあげたら徹平が先に口を開いた。





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