、ほんとは好きだよ…
あなたは強い人だ。

私ならそんな言葉はかけられない。
きっと、あなたの様にはふるまえない。





あなたは、私の好きな人で、大切な人で、憧れでもあったんだ。







「ありがとう。私……徹平がいなかったらどうなっていたか、わからない。あなたがいなかったら、今の私はいないんだよ……。」





『ありがとう』。
この言葉は、私が今、徹平に送ることができる、精一杯の言葉で。


これだけでも、嘘じゃない言葉を伝えられてよかった。



< 284 / 313 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop