、ほんとは好きだよ…
「直、卓斗。お前らは最近どうなんだよ?やけに仲がいいって優姫は話してくれたけど、上手くいってんの?」

「仲はいいに決まってるだろ?」

「新がいいたいのはそういう意味じゃないと思うけど?」

「直………。」





「ま、こっちは相変わらずだな!」

卓斗はなんとか話を逸らそうとしてる……。
最近の二人はみてていい感じなんだけどなぁ~。



「でも、優姫がこっちで暮らすと寂しくなるね……。」

「直ちゃん……。」




そう、高校を卒業し、私は大阪の大学への進学を決めていた。

もちろん、新君と近くにいたいからだ。
車椅子の新君をそばで支えてあげたい。
そのために大阪で暮らすことに迷いはなかった。
< 291 / 313 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop