、ほんとは好きだよ…




「……もう、優姫泣かせんなよ。」

「もちろん……」
「そんなのは俺が許さねぇよ?」

急に後ろから声がして、振り返る。

「徹平!?お前までまたきてくれたのか?」
「お前のためじゃねぇし。」

「徹平……口悪過ぎ。」

本当は新君に会いにきたくせに。
私の見送りなら大阪までくる必要ないもの。




私が今、幸せなのは、やっぱりこの人のおかげ。




徹平は、どこまで広い心を持っているんだろう?
私を許して、新君とも友達になってくれた。


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