、ほんとは好きだよ…



空は澄み渡っていた。

「………綺麗だな。」

私と新君は公園にきていた。
みんなはせっかくだから、と大阪観光をしにいった。




「穏やかだね。何だか……再会してからずっと、少しだけ不安だったの。」

「え?」

新君がこちらに向く。
私は続ける。

「幸せは、また壊れるかも、とか思っちゃって。」

「……優姫。」

「だから、本当は離れていたくなかった。いつか壊れるなら、今は出来るだけそばにいたい、って……」
「優姫!」

新君が私を鋭い視線でみつめる。

< 299 / 313 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop