、ほんとは好きだよ…
「優姫。ここの問題、間違ってるぞ。」

「あ、新君。えっ!?違ってた?」

さっきまで直ちゃんに(丁寧に)勉強を教えていた新君が急に話しかけてきたからびっくりした。

「ん。ここ、俺が教えよっか?」



新君の言い方がいつもより優しくて、私の心はそれだけでうきたった。

「あ、うん……お願いします。」

なんだか私らしくないよね。緊張しちゃって。

「あ~、反町にこの問題も聞こうと思ってたのに。」

「後でな。教えてばっかじゃ優姫の勉強になんねぇだろ。」

「私は大丈夫だよ?」

「……とにかく、教えるから。聞いてろ?」


新君、そんなことまで気にしてくれてたんだ。



ねぇ、この気持ちはどう扱えばいい?

ねぇ、この気持ち、あなたに届く日はくるのかな……?


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