、ほんとは好きだよ…
「もう、大丈夫だ。もう絶対、離さない。約束したろ?俺を信じろよ……。」



新君は……どうしてこんなにも私の心を捉えて離さないんだろ?


どうして、こんなにも愛しい?




「優姫、ここ座って?」

新君がベンチを指差す。
座ると、新君と目線が同じ高さになる。

私と新君の世界が、一緒になる。




「まず、優姫に渡したいものがあるんだ。」

これ、と言って新君が取り出したのは小さな箱。
私は誰かに貰ったことなかったけど、ドラマとかではよくみかけるような、小さな箱。

受け取って箱を開けると、小さな指輪についたピンクの石が淡い光を放っていた。


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