、ほんとは好きだよ…



「……優姫。俺と、結婚して下さい。もちろん、俺がちゃんと仕事みつけて、一人前の男になってからだけど。」

新君が笑う。
私もつられて笑う。

新君の言葉に涙が溢れそうになったけど、泣く変わりに笑うことにした。

嬉しい時は、笑うんだ。



「私、これからずっと幸せかなぁ?」

「俺と一緒にいればね!優姫、昔いってたろ?俺がいれば、ずっと笑っていられるって。」

「うん。」

……そう。
あの、私達の思いが初めて一つになった日。
保健室で願った事。




―……ずっと新君の隣で笑っていたい―

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