、ほんとは好きだよ…
「……秋が大事だ。それだけは確かなんだ。落ち込んでた俺のそばにずっといてくれた人だから。」
「……うん。秋先輩を大切にしてあげて。徹平の決断は、間違ってないよ。」
私達は、いつだって迷ってばかりだ。
時に傷ついて。
でも、それでも。
どれかの道を選ぶしかないから。
信じる。
「間違って……ないか。……きっと、優姫の決断も間違ってなかった。今の優姫は、幸せそうだもんな。」
そこまで言うと、徹平は歩き出す。
―前へ。
「……似合ってるよ、その指輪。ピンクの石はお前にぴったりだ。新はお前をよくみてる。……いい彼氏だな。」