、ほんとは好きだよ…
「じゃあ、優姫。時々は戻ってきなよ?染谷君も一緒に。」
「うん。わかってるよ、光お母さんみたい!」
「新、優姫をよろしくね?」
「任せとけ、直。」
「じゃ、俺達もまた会いに来るから元気でな!」
「ありがとう。卓斗。」
新幹線のホームで、みんなとお別れをする。
覚悟していたこととはいえ、寂しくて気を抜くと涙が出そうになる。
「じゃあ……。」
「……優姫!!」
光が私を抱き締める。
その瞬間、こらえてた涙が流れた。
「幸せになるのよ。優姫なら、なれるからね。染谷君に、これからは甘えていいんだから。」
「ひ、ひかり……。うん……う……ん。」
ありがとう。
みんな……大好きだよ。