、ほんとは好きだよ…
みんなを乗せた新幹線が去った後も、私と新はしばらく佇んでいた。
「……優姫はみんなに思われて、幸せ者だな。」
「そうだね。みんな、大好き。私の大切な人達。」
「俺は?」
「新はもちろん、私の一番大切な人。私の笑顔の源だもの。」
「……絶対、幸せになろうな?」
「うん!」
私達は、歩き出す。
共に、前に。
澄みきった空が、私達の無限大の未来を象徴しているかのように広がっていた。