、ほんとは好きだよ…
「優姫、卓斗となんかあった?」


この日の練習は遅くまで続き、結局部活にはでれなかった。
帰り、新君がもう遅いし、送るといってくれた。

そしてその帰り道にこうたずねられた。
本当に新君は鋭い。


でも、私の気持ちにだけは、絶対に気付いてくれない。





「何もないよ!やっぱりちょっと疲れたまるね!練習。」

「あぁ、やっぱ大分疲れてるんだ。無理すんなよ?ゆっくり風呂でも入って休め?」

「うん。」




よかった。なんとか誤魔化せたみたい。
新君には本当のことなんて言えないし。




「……なんかあったら言えよ?」

新君はそういってくれた。

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