、ほんとは好きだよ…

新と優姫

体育祭。おそらく学校行事のなかで最も学校全体が熱気に包まれる行事。

あれからも卓斗君は今までと変わらず接してくれた。
そのことに少し安心したけど、あの時のことは誰にも相談できなかった。
卓斗君は直ちゃんが好きな人。
その人に好きだと言われた、なんてとても直ちゃんに言えない。

直ちゃんの恋を応援していたのに、みんなの思いは一方通行で。




「……ハァ。」

なんでこうも上手くいかないのだろう?

「何ため息ついてんのよ。」

「光!」

光が心配そうな顔でみてくる。

「あんた、疲れてない?」


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