、ほんとは好きだよ…
「新、反町、おはよ!最近お前達よく話してるよな。」

「おはよ、卓斗君!」

卓斗君は新君の一番の友達。
いつも元気で優しく、新君としゃべるようになってから、卓斗君は私にもよく話しかけてくれていた。

「卓斗、優姫もバスケ部入るってさ!」

「おぉ、そっかぁ!男子と女子はやること違うけど、体育館でしょっちゅう顔合わせるだろうしな。ヨロシク!」

「そうだね☆お互い頑張ろうね!」




そうして、私はバスケ部に入部した。
新君とは同じ部で、席も隣。
自然によく話すようになっていたし、一緒にいると安心した。楽しかった。



そんな私が新君に惹かれていくことは、ほんとに自然なことだった。
今になって思い起こしてみても、新君を好きにならないなんて無理だったと思うんだ。





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