、ほんとは好きだよ…
やっぱり……。
新君は気にしてないみたいだけど、最近学校で新君と一緒にいると、特に女の子からの視線が痛い。
それはやっぱり新君が人気だから、なのね……。



新君は責任感の強いタイプで、一年生の後半から生徒会に所属していた。

生徒会の仕事をテキパキこなし、集会では司会をこなし、入学式やオリエンテーションでは後輩を優しく誘導。
そんなわけで今や新君は一年生の間で話題の先輩だ、という話だった。




「ハァ。」

「優姫?なんだよため息なんかついて。」

帰り道、私は先ほどの話を思い出していた。

「新君、めちゃくちゃ可愛い後輩に告白されたらどうする?」

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