、ほんとは好きだよ…
それから、新君が後輩に告白されるところをみたり、なかには新君に猛アタックする子もいたけれど、新君はやんわりとそれらを断ってくれた。

それで後輩の子に睨まれたりしたけれど、そんなときにも新君は私を守ってくれた。

前に私が新君にフラれた子に、

「なんで、染谷先輩が反町先輩みたいななんの取り柄もないような人と付き合ってるのかわかりません!」

なんて嫌みを言われた時も、姿を現した新君は、

「君に優姫のなにがわかるの?自分の感情のままに相手を傷つける言葉をはくような人に俺は魅力なんて感じないけど?」

って、この時ばかりはかなり冷たい口調で言い放った。

その子は今にも泣きそうな顔で走りさって行った。
< 73 / 313 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop