、ほんとは好きだよ…
「あ、おはよう!新君。」

「おはよ……ちょっとびっくりした。今日の格好、いつもと全然感じ違うし。」

「私だってたまには女の子らしい格好するもん。……変?」

「まさか!そんなこと思ってないよ。」


そう言った新君の顔は赤くて。
なんだか嬉しくなった。



「でもその靴、歩きづらそうだな。気をつけろよ?」

「う、うん。」

そう、私はヒールに慣れてない。
やっぱミュールは失敗だったかな……。

「じゃぁ行こうか!」

そういって私の手を掴んで歩きだす。

まだ手を繋ぐだけで緊張するけど、相変わらず温かい手が嬉しかった。
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