、ほんとは好きだよ…
このままずっと、手を繋いで歩き続けたい。
そう思っていたって、ついてしまう映画館。
「そういえば……何みるか決めてなかったな。」
「え?新君がみたいものあるんだと思ってたよ!」
「そんなもんないよ。映画は優姫誘うための口実だしな。」
「えっ……。じゃ、じゃあとりあえず私がみたいのでいい?」
「いいよ。」
新君の言葉が嬉しかった。
結局私達がみたのは、ラブストーリーで。
ちょっと戸惑っていた新君だったけれど、私の趣味に付き合ってくれたみたい。