、ほんとは好きだよ…
「良かったね、映画!」
映画を見終わった私達は少し遅い昼食をとっていた。
「優姫かなり感動してたな。泣き過ぎ!!」
「だって……。」
「なぁ、優姫。さっきの映画さ、主人公の女の子が寝たきりになるだろ?あれで、男のほうは仕事の出世コースから外れても転勤を断って彼女のそばにいることを選んだだろ?」
「うん。」
「でも、もし俺が寝たきりになったら、相手の重荷にはなりたくないなぁって思った。そうなったら多分、死にたくなるな。」
「新君……そんなこと言わないでよ。」
いきなりそんな話……訳もなく不安になるじゃない。
「あ、ごめんな。大丈夫、俺健康だし!!」
「……うん。」