、ほんとは好きだよ…
みんな、言葉がでてこない。




「とにかく、命は助かったんだ。それだけでも感謝しなくては。さぁ、みんなで新のところへ行こう。」

新君のお父さんがそういった。





……そうだ。
助かったんだから。
とにかく、新君に会いに行こう。謝って、守ってくれてありがとうっていわなくちゃ……。






「まだ、意識戻らないんだ。」

病室に入ってみたが、新君の意識はまだ戻っていなかった。

私は待つ。
新君が、目を覚ますまで。



「新君……私を守ってくれてありがとう。約束、守ってくれたね。……ごめんなさい。私を、かばって……。」

「優姫……あんまり自分責めちゃだめだよ。優姫にはどうしようもなかったんだから。」

直ちゃんが私の肩を優しくたたいてそういってくれた。


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