、ほんとは好きだよ…
笑えるように……
結局この日、新君の意識が戻ることはなかった……。
ねぇ、新君。
目を覚まして。
また、優姫に笑いかけてよ。
新君は私に、ずっと笑ってろって言ったじゃない。
新君がいなきゃ……笑えない。
あの日以来、私は毎日学校が終わると病院にいった。
それでも、新君は目を覚ますことがなくて。
「優姫ちゃん。」
「……おばさん。」
「今日もきてくれたのね。ありがとう、毎日毎日。……ねぇ、あなたに話があるの。ちょっと一緒に来てくれる?」
「……はい。」
そういって、新君のお母さんは私を病院内の喫茶店に連れてきた。