、ほんとは好きだよ…
沈黙。
話ってなんだろう。
やっぱり、私を憎んでるよね……。
顔をみせないで欲しいってことかな?
事故は、車の運転手のわき見運転が原因だった。
そのため、新君にかかる莫大な治療費も運転手が負担するそうだと卓斗君から聞いた。
「……実はね、私達、引っ越すことになったの。ここでは、新にとって充分な治療が行えないらしいの。それに、あなたにとってもよくないわ。」
「……どういうことですか?」
「……新はいつ意識が戻るかわからない。もし、意識が戻っても、植物人間になってる可能性だってあるわ。でも、優姫ちゃんは優しいから、そんな新をこれから先も見放せないでしょう?」
「当たり前です!私は新君のそばを離れたくないです。」