、ほんとは好きだよ…
「それじゃ駄目よ。あなたはまだ中学生だもの。これから先、楽しいこと、嬉しいこと、試練だって、沢山あるわ。これからの人生を、新と共にすることはあなたの今後のためによくないわ。」
「!そんなこと……」
「だから、あなたには引っ越し先を教えてあげられない。今日で、新と別れて……ね?今までありがとう。」
「嫌です!私は新君が好きだから。一緒にいたいんです。」
「……新も、優姫ちゃんのこと大好きだったわ。私が新に、優姫ちゃんの笑顔は可愛いっていったら、新、『優姫にはずっと笑ってて欲しいんだ』って。」
また、涙が溢れた。
私はよわいから、新君が望むような笑顔を今は作れない。