、ほんとは好きだよ…


「優姫……。辛いと思うけど、私達も辛いけど、ちょっとずつでいいから前に進もうね?」

直ちゃんはそういってくれた。
直ちゃんだって、新君とは幼馴染みだ。
相当ショックを受けているはずなのに、私を心配してくれる。
そして……、

「反町……まさか、こんなことになるなんて……。」

「卓斗君……。」

卓斗君はあの事故以来、私の話を沢山聞いてくれた。
ただ黙って。

そして光。
光は私が泣いていると頭をなでて、今は思い切り泣けばいいといってくれた。
でも、泣いたあとは笑うんだよ、と。


この三人がいなければ、私はおそらく、立ち直れなかった。

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