君に贈るラブソング
「え~ッ、僕たちは、バンド好きの高校生なんですが、まだまだ素人です。一生懸命歌うので聞いてください。」
と適当にまえおきを言い一曲目を歌い始めた。
俺と翔は人前で歌うという恥ずかしさなど全くなかった。
むしろ、人が多ければ多いほど、テンションが上がっていた。
一曲目が歌い終わり辺りを見渡すとグループできている女の子たちやカップルなどがじっと俺たちの歌を聞いてくれていた。
俺は翔とその様子を見てから二曲目、三曲目と次々に歌い始めた。