咲き乱れる桜の木の下で



すると、急に何かを感じたのか、桜花は立ち止まって、後ろを振り返って桜の木を見た。


「ごめんね。
また来るから…」


悲しそうに小声で呟いた。


「どうかした?」


「ううん。
なんでもないよ……」


その桜花の表情は
とても悲しそうだった。


俺は気になったけど
深く追及をしなかった。
< 13 / 118 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop