咲き乱れる桜の木の下で



勇紅なら、
桜花のことを知っているかも
しれない…!!


「ところでさ、
勇紅はこの子のこと
知ってるか?
この子、迷子なんだよ」


修也は桜花のことを
切り出してみた。


まじまじと勇紅が
桜花の顔じっと見る。


桜花はじっと見られるのが
恥ずかしくなって
俺の後ろに隠れてしまった。


「ごめん。
知らねぇや…」


勇紅はお手上げという感じで
首を横に振って答えた。

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