いちご模様の赤い傘
ここは俺が小さい頃――それこそ、生まれた時から思春期を通り過ぎるまで住んでいた街。
だけど降りたのは、見慣れた最寄り駅じゃない。
そこから3つ隣の駅。
俺は無意識にこの駅で降りていた。
いや、無意識なんかじゃなかったのかも。
もしかしたら会えるかも、なんて。
もう何年たったと思ってるんだ。
自分を嘲笑してみたが、何年もたったからこそ、今の彼女を確かめたい気持ちが抑えられなかった。
何年もたったからこそ、この駅で降りても許される気がした。
何年もたったけれど、彼女だけは見つけられる自信があった。
君は幸せになったかい?
だけど降りたのは、見慣れた最寄り駅じゃない。
そこから3つ隣の駅。
俺は無意識にこの駅で降りていた。
いや、無意識なんかじゃなかったのかも。
もしかしたら会えるかも、なんて。
もう何年たったと思ってるんだ。
自分を嘲笑してみたが、何年もたったからこそ、今の彼女を確かめたい気持ちが抑えられなかった。
何年もたったからこそ、この駅で降りても許される気がした。
何年もたったけれど、彼女だけは見つけられる自信があった。
君は幸せになったかい?