一口雑話 覚え書き

８月葉月August

◎復活祭

復活祭



２ヶ月半ぶりです。


何度倒れても不死鳥のように蘇る。

と、言えば聞こえが良いが、

何度も何度も生き地獄に叩き落とされる。

と、言えば何とも世知辛い。


めまいの持病持ちです。
まあ、辛さなんかおバカなのですぐ忘れるんですが。

しかし、一緒に周辺の記憶も根刮ぎなのが困りもの。
記憶が無いので３ヶ月くらい浦島です。

まず回復期の最初はニュース漁りというorz


さて、んでもって小説。
プロットとキャラ表だけはメモがあるけど、エピソードの細かい所が何も思い出せない。
脳内空っぽです。

一からやり直しのような困難。
だって記憶が無いんだよ？
絵と違ってアイデアスケッチがある訳じゃなし。
作品を短編に絞るべきなのかなぁ。

この脳リセットで発病からこっち年取った気がしません。



◎◎ネタメモ◎
　レグタイトの夜はそりゃあもう静かなもので、しんしんと雪が降り積もる中、町中が奴らが通り過ぎるのをじいっと息を殺して待っていた。時折逃げ遅れた風の精が悲しげな悲鳴をあげて路地という路地を駆け回ったが、誰一人として助けになんか出なかった。
　カッチコッチと歌っていた時計の、長いのと短いのがぴたりと重なって、時計はボーンボーンと低い声で大きく１２回叫んだ。
途端。
山の上からワレガネの様な音が響いて、世界がさらに縮こまる。一段と静けさの増した町はまるで死者の町の様だ。
　それから随分と経って雪が止み空がうっすらと白み始めると、家々から人々がゾロゾロと現れた。皆無言で町の東の小高い丘に向かってソロソロと移動してゆく。
　山の縁がうっすらと朱に染まって、濃紺の夜空と地平線の隙間が朱色で線引かれる。その様子を皆固唾をのんで見守っていた。
　その中程から真紅の光の固まりがジリジリと這い上がり、やがてプツリと地から切れて黄みを帯びた白色に丸く輝いた。
　歓声が上がる。
　「おめでとう」「おめでとう」
　人々が口々に新しい太陽の誕生を祝う。
　今年もまた無事に年が明けたのだ。



イラストに書き散らすヘンテコ文から抜いて来たのでオチがつきませんでしたorz