恋愛コネクト!
時刻は16:00


俺は爽二くんをぼんやりと眺めていた。


仕事とはいえ、超地味。


葵ちゃんがくるまであと30分かぁ・・・



俺はドリンクバーのおかわりを飲もうと立ち上がる。




コツン



俺は自分のイスを引きすぎたみたいで、後ろに座っていた人のイスに当ててしまった。


「あ、スイマセン」


ぺこっと会釈すると、その人は笑って「大丈夫です」と言った。



やわらかな笑顔で、長い髪をふんわり揺らす女の子。
黒目がちで、まだ少しあどけない幼さを残す顔。




「葵ちゃん?」



写メで確認した顔を思い出す。


「四ノ宮葵ちゃん・・・だよね?
こういちです。」

俺が名乗ると、葵ちゃんは「あ・・」と言って立ち上がった。


「あの・・・こんにちは・・・」


「こんにちはー。
まさか後ろに居るなんて思わなかったよ。
じゃ、さっそくだけど話聞かせてもらえるかな?」

俺は葵ちゃんの向かいの席に座りなおし、彼女にも座るよう促した。





俺が店に入ったのは15:30くらいだったと思う。

爽二くんのいるカフェが一番良く見える場所は先客がいたから、俺はその隣に座ったんだ。

顔なんかいちいち見てないから気づかなかったけど

葵ちゃんは俺がくる前からずっと居たんだ。






ずっと






ずっと





ずっと

爽二くんを見てたのか。

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