恋愛コネクト!
「どけよ!こんなろくでもないヤツなんかかばうことないだろ!」


「でも真理奈は、そんなろくでもないヤツが好きなんだから仕方ねぇよな?」

俺は痛みをぐっとこらえてニヤリと笑ってやった。


「テメェっ・・・!」

もう一度殴りかかろうとする春樹くんを、真理奈ちゃんは必死に抱きとめている。


自分じゃわからないけど、俺ってば今ものすんごい悪い顔してんだろうなぁ・・・

彼女がいなけりゃ、骨の1本くらい折られてたかも。


そんなのは割りに合わないので、これはさっさと終わらせるに限る。



俺は春樹くんに張り付いてる真理奈ちゃんをベリっとはがして自分の方に引き寄せた。




「真理奈・・・抱きつく相手が違うんじゃね?」


「真理奈!」


「あ、もう殴るのナシな。真理奈に当たったら危ないし」


俺が真理奈ちゃんをしっかり抱きしめてるせいで春樹くんはうかつに手が出せない。

「せっかく可愛い顔してんだから・・・あ、でももし顔にキズでもついたらお前の言う通り別れてやるよ?」


俺の悪人台詞に、春樹くんは頭から湯気を出しそうな勢いで睨みつけてきた。
コッワー・・・・
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