恋愛コネクト!
「そんな怒んなって!コイツのいいとこって顔だけじゃん。」

怖さを吹き飛ばすように、俺は努めて明るくカラカラと笑った。
あー・・・ほんと春樹くん顔がコワイですよー・・・

なるべく彼の鬼の形相をみないように、真理奈ちゃんの首筋あたりに顔をうずめる。
そんでトドメの一言。

「オマエもさぁー・・・どうせこの女の中身なんか見てねーんだろ?」





プッツーーーーーーーン




漫画だったらこんな感じの擬音語が描いてあったと思う。



春樹くんは強引に真理奈ちゃんの腕をひっぱって、絶対離すもんか!というように抱きしめて叫んだ。




「オマエなんかに何が解るんだ!真理奈の良いとことも悪いとこも!俺は全部知ってる!全部が好きなんだよ!一緒になんかすんじゃねぇよ!」



その途端、真理奈ちゃんは一気に泣き崩れてしまった。


俺は「もうめんどくせぇ・・・勝手にしとけっ」と吐き捨てて、そそくさと退散した。

後ろの方で「待てよ!」とかなんとか聞こえてきたけど、真理奈ちゃんがちゃんと引き止めてくれてるみたいだった。





うん、これでハッピーエンドだね。


< 4 / 31 >

この作品をシェア

pagetop