君がいるだけで
現在の教室。


話をじっと聞いていた鈴木進一。


鈴木「そんなことで、落ち込んでたんか」


山口「はい、少し後悔してます。謝ってこようかな。」


鈴木「そうだな、謝ってきたほうがいいな」

「謝って許してもらえたら、警察はいらないわ。」


後ろを振り返る山口。そこには、加藤が立っていた。


加藤「まっ、許してあげるわ。山口のしたことだもんね。そうそう、明日の約束覚えてる?」


山口「覚えてるよ。野球場に、朝十時に集合だろ。」


鈴木「応援に来てくれるんか?こりゃ、明日の試合は、頑張らないとな。」


山口「頼むから、頑張ってくれよ。」


加藤「あんたに、言われなくても、頑張るに決まってるわよ」


鈴木「四番が、打たなきゃ勝てるものも勝てんからな。山口、一緒に帰るか?」


山口「そうだな。じゃあな。」


加藤「明日ね。」


二人で、教室を後にする山口と鈴木。


その様子を後ろからみている加藤。


゛幼なじみか。なんで、幼なじみなんだろう。幼なじみじゃなければ、もっと違った関係だったかもしれないのに。切ない片思いか。ふー。つらいなぁ。゛

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