空は虹色、心は君色
「うん。ハルの椅子にかけっぱや。」
「取ってくるけん、これ着て玄関居ってや。」
「いいよ、取り行くから。」
そう言って明は春華の部屋に向かった。
その後に春華も続く。
「失礼しまーす。おっ、あったあった!」
「それの事か。」
椅子に掛けてあったタオルを手に取る。
春華がベットに腰かけて雑誌を捲りながら口を開いた。
「明日大会やろ?」
「うん。陸上やけど。」
「知ってる。バレーの次は陸上かよ。」
「先生に呼ばれたんやけん。てかハルも呼ばれてたやん、高跳び。」