空は虹色、心は君色

私は3年間バレーボール部に入っていた。
部員の少ない陸上部は、大会のたびに助っ人として他の部から部員を引き抜いていた。
背が高くジャンプ力のある春華は高跳びの選手に呼ばれていた。



「俺は陸上好きじゃないの。」

「まぢでバスケバカだよね。あたしは陸上好きやけどね。」

「どうせバスケバカですよ~。明日、何に出るん?」

「えっとねー、100mと幅跳び、あとやり投げ?」

「やり投げ!!?お前、マンモスでも取って来る気か?」

「うわっ!絶対言うと思ったそれ!!あたし帰るから。」



笑っている春華をよそにジャンバーを脱ぎ春華に投げつけた。



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