空は虹色、心は君色

「怒るなって~。冗談やん。」

「冗談でも許せん!」



ははっ、と笑う春華。
部屋を出ようとドアの方に行く明。



「なぁアキ。」

「何よ。」



ドアノブに手を掛けようとすると呼び止められた。



「明日、頑張れよ。」


「…うん。」

「怪我すんなよ。」

「陸上やもん、せんよ。」

「結果メールしてな?」

「結果が良かったらね。」



さっきとは違って2人とも笑っている。



「じゃあ帰るから。おやすみ。」

「なぁ?」


「ん、なに?」

「好き。」



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