空は虹色、心は君色

「なぁ。」



いつも一緒にいたはずなのに、こうして横に来ると男なんだと思う。
おっきくて、声も低くなってて、運動しているせいか少し筋肉質で。



「…あ…っ」


「…ん?」



「……あたしも…。」



やっとのことで出た声はカスカスした音で、それを拍子に目からポロポロと涙が零れた。

手に持っていたタオルを目に押し付けた。



「それ…本当?」



春華の声に、また苦しくなる。

俯いたまま、何度も頷いた。


気付くと春華に抱きしめられていた。



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