空は虹色、心は君色
その手が微かに震えていて、春華も私と同じ気持ちなんだって思った。
お互いの呼吸と自分の鼓動だけが聞こえる。
「よかった。嫌いって言われたらどうしようかと思った。」
「…そっ、そんな訳ないやん。」
春華の声も明の声も掠れて、震えていた。
「なぁ、アキ?」
明は頭を起こして春華を見る。
「俺の彼女になって、くれませんか。」
止まっていた涙がまた溢れて来る。
何度も、何度も何度も何度も、春華の腕の中で頷いた。
痛いぐらに春華の腕がきつく、強く抱きしめる。