空は虹色、心は君色
ピンポーン
向かうと言っても家は横、玄関から出るとすぐに春華の家の門がある。
「アキちゃん?開いてるから入っていいよ。」
インターホンから春華の母親しのぶの声がして、明は家の中に入った。
歩き慣れた他人の家を進みキッチンに向かった。
「しのぶちゃん?」
「あぁ~アキちゃん。ごめんやけど、まだ何も出来てなくて。お風呂入ってくる?」
「うん。じゃあ、先に入って来るね。」
来てすぐに家に帰る。
でも近いから苦じゃない。
幸い浴槽には温かいお湯が入っていた。
20分ぐらいお風呂に入り、肩に掛けたタオルだけを持ってそのまま春華の家に戻った。