蜂蜜色の王子
-届くはずがない。
しばらく彼には
会いたくなかった。
また、好きに
ならないように。
彼の笑顔に
とりこにされそうだから。好きになっても
彼の心には
素敵な妻がいる。
心が重い。
自分が黒くて
何かがのしかかってる
気がする。
でも、それでも
彼とは話を一度でも
したかった。
何かしなければ
何もおこらない。
真夏の朝、
どこかで期待しながら
彼が来る時間に
一人、いつもの場所で
待っていた。
でも、彼は来なかった。