蜂蜜色の王子





そこにいたのは
頭を深々とさげた彼。













































でも、もう、遅いから。
好きにはならないから。






















「姫、ごめんなさい。
荷物がなかなか
こちらにとどかなくて
姫に持っていくはずの
荷物が遅れてしまったのです。」








(わたしは荷物なんて
頼んでないわ。
帰ってよ。)











彼はやっぱり
優しく微笑む。















「姫、とりあえずもらってください。」
そういって足元に
大きな水色の箱を
おいて、帰ってしまった。

(なんなの。)



































しばらくそのまま
放置した。
< 7 / 27 >

この作品をシェア

pagetop