perplexity
introduction
First
この世界にはたくさんの人々が生きて生活をしている。僕はその一人にしかすぎないけれど生きている人間には変わりない。大人達は夢や希望を持てなどと言うけれど、どう探したら良いのかが分からない。
「夢なんて見るだけ損。叶うやつなんてたったの一握り。叶わなかった奴等はまったく無関係な職についたりしている」
ただの綺麗事にしかすぎない大人達の言動に僕は嫌気がさしていた。将来のためだなんて馬鹿らしい。教科書開いてガリ勉タイプなんてめったにいないだろう。人間何処かで息抜きが必要だって事いつかは知る日が来るんだ。
「初めまして、田原詩夢(たはら しおん)です」
ありきたりな進級での挨拶。僕は今日から高校生、だけどなにかが変わったって訳じゃない。9年間過ごした学校から離れてせいせいしてるってくらいだ。
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