【完】アップルパイ。~ズット君ノ隣デ~
膝の手当てをしたあとイスに座らせた
俺は自分の着ているパーカーを桜ちゃんに着せた
…ぶかぶかだけど
桜ちゃんはやっと落ちついたようだ
俺が出したホットミルクをおいしそうに飲んでいる
「…何も聞かないんですか?」
桜ちゃんは目の前にいる俺と目が合わないように下をむいている
「聞いて欲しいなら俺はいくらでも聞くよ」
桜ちゃんが話したくないなら俺は聞かない
「聞いてもらってもいいですか?」
桜ちゃんは俺の顔を見ないままそういった
「うん。聞くよ。話して」
俺はブラックコーヒーを口に流し込んだ
「…実は」
桜ちゃんは涙を目に浮かべながら話し続けた
友達と買い物にいったこと
その帰りにレイプにあいそうになった事
桜ちゃんは何度も言葉をつまらせ話した