【完】アップルパイ。~ズット君ノ隣デ~

今までさんざん遊んでいつ話してくれるのかな?



…なんて思ってたけど



いざとなるとうわぁ~ってなる



キレイに巻いた髪も服も海水でベタベタになってしまった



お世辞でもキレイとはいえない今の私



しかも大介さんの見た目が若いとはいえ…



身長的にも年齢的にも妹にしか見えないだろう



でも、そんなの関係ないと思えるようになった



大介さんは今目の前にいる



私は大介さんの手を握った



握った大介さんの手はかすかに震えていた



「はい。聞きます。話してください」



私は震えるを押さえ30センチは高い大介さんを見上げた



「…今までたくさんゴメン。ツライ思いをさせたのも分かってる。…でも側にいてほしかったんだ。」



私は何も言わなかった



実際ツライ思いもしたから



…恋にツライ事があるのは当たり前だと思うけど



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